こんにちは。
『自信を持って人におススメできる事!を書くブログ』をやっています、『ふみふみ』と申します。
以前、知人の紹介で、『いったん就職はしたものの、退職して職業訓練校に半年通い、プログラマーへの転職に成功した!』という方とお話する機会が有りました。
その際に聞いた話がとても面白かったので、今日は職業訓練校について書きます。
くいっぱぐれの少ない専門職に転職をしたいが、それ関連の求人には必ず『それなりの資格』や『実務経験』が必要で、自分にはその資格がなく、ほぼ諦め状態・・・(/_;)って方・・・まだ間に合うかもしれませんよ!!
職業訓練校とは、ズバリ雇用保険を受給しながら専門的な知識を勉強できる制度の事です!
いやいや!んな事に興味は無い!すぐさま転職活動に取り掛かりたいんだよ!って方は、実体験も踏まえた転職活動の注意点を20代・30代・40代・50代別で解説!!をご参照ください。
実際に職業訓練校に通った方を取材してみた記事!!に興味がおありの方は、転職前に職業訓練校を使ってお金をかけずに専門職に就こう!! 取材編をご参照下さい。
はじめに
本記事は、手に職をつけると食いっぱぐれない、という話を皮切りに「職業訓練校」に通うメリットについて説明していきます。詳細な話は専門機関のリンクを参照しつつ、職業訓練校の概要や戦略的に職業訓練校を使う例、といった他では中々見られない記事内容になっております。
この記事を読むべき人
下記のような方を対象としています。
■専門職にキャリアチェンジしたいと考えている人
■職業訓練校って??という方
■あまりお金をかけず専門職に就きたい人
■概ね40歳以下の方
■全国対応版として書いていますが、首都圏在住者の方がより刺さる内容になっています
手に職をつけると食いっぱぐれない
手に職をつける専門職はその他の仕事と比べ、食いっぱぐれにくいです。なぜ食いっぱぐれにくいかというと、「簡単には入り込めないという点(参入障壁)」と「専門的な仕事の難しさ(職務難易度)」の2点が理由として挙げられます。
資格が必要という参入障壁
「資格」を持っていなければ出来ない仕事である場合、参入障壁は高くなります。例えば、医療関係職は医師や看護師をはじめ、国家資格を持っていなければ仕事が出来ません(業務をおこなうことができたとしても、シロウトに診療は絶対して欲しくないですよね。。。)。
その職務をおこなえるのは「●●資格保有者」と限られている場合、従業員を募集した時に応募できる人は当然ながら「●●資格保有者」に限定されます。そのため、応募数は他の職種に比べてとても少なくなるため、転職応募者にとっては非常に有利(転職しやすい)と言えます。
例えば「営業」という仕事には特に資格は必要がないため、前職がドライバーでも看護師でもバーテンダーでも政治家であったとしても応募することができます。その仕事が魅力的であればあるほど応募する人が増えるため、とても高倍率の試験(面接)を潜り抜けなければなりません。このように、資格保有者に限定される職は倍率が低い(転職がしやすい)と言えます。
ただし、その資格の取得が簡単であったり、取得者数がとても多い資格であった場合は参入障壁が高いとは言えません。看護師資格を取得するには専門学校や大学で3~4年間学ぶ必要がありますので、取得難易度も高いですし、需要に比べて取得者数も少ないために参入障壁は高いと言えます。
一方、タクシードライバーをおこなうのに必要な「第二種運転免許」の取得難易度は高いとは言えません。普段から自動車を運転している人であれば1~2週間ほどの期間をかけ、数万~数十万円の負担で取得できてしまいます。タクシー会社は「第二種運転免許」を取得していない人を採用した上で採用後に会社負担で資格取得することも多いです。このように「第二種運転免許」は取得難易度が低く、かつ実質的には持っていなくても就労できてしまうことから、「参入障壁」は非常に低いと言えます。
資格がなくとも、他の人ができない仕事は専門職と言える
例えば、IT業界には資格が無数にあります(本当に無数にあります)が、転職時に資格はそれほど重要視されません。前節の看護師などの医療職のように資格が無ければ該当業務ができない、というものではないからです。IT業界における資格の意味は「まぁその資格がカバーしている範囲については全く分からない訳ではないんだな」位の意味合いが強いです。
それよりもこれまでのプロジェクトでどんな経験を積んできたか、といった実績や経験、それに伴う職務経歴書が重要視されます。他の人ができないような難しいプロジェクトのとりまとめをおこなった、該当技術の専門性にかけては右に出る人がいない、といった高度な経験は他の人に代替が効きにくいという点で十分に「専門職」と言えます。
上記のような他の人に代替が効きにくく、需要が高い仕事は資格がなくとも専門職と言うことができるでしょう。
専門職は習得に時間がかかり、需要が高い故に食いっぱぐれないが…
このように、参入障壁が高く需要が高い仕事(例えば看護師などの医療職)や、習得に時間がかかり需要が高い仕事(例えばITの特定技術に詳しいなど)は食いっぱぐれないです。
ただし、参入障壁が高い資格を取得するのにも、特定技術に詳しくなるにしても数年単位で時間が必要です。学校に通う場合には高額の学費(例えばIT系の専門学校は年間120万円程度の学費)が必要ですし、その間は仕事ができないため、生活費の負担も必要でしょう。
専門職には就きたいけれど、金銭的・時間的に厳しい…という方は諦める必要があるのでしょうか?
いやいやまてっ!諦めるのはまだ早い!!「職業訓練」という選択肢があります。
まだ間に合うかも!?職業訓練のおすすめポイント
職業訓練を使うと、お金を受給しながら学校に通うことが可能です。そのため、金銭的・時間的に厳しい…って方でも専門スキルを身につけることが可能です。
インターネットをしていないでハローワークに行こう!
少しでも職業訓練に興味のある方はインターネットをしていないでお住まいの市町村を担当するハローワークに行って相談してみましょう!
インターネットで「職業訓練」と検索すると、web記事がワサッとヒットします(本記事もですが…)。厚生労働省の仕組みに関するサイト、各都道府県の情報サイト、等々、情報の海に溺れてしまいます。それに時間を使うのであればとっととハローワークに行って親切な受付(大抵の場合親切です)で「職業訓練に興味があるんですが、色々と教えてくれませんか?」と聞く方が手っ取り早いです
合っているのか合っていないのか分からない情報を得たり、とても分かりにくい厚生労働省のサイトを読んでいるのはムダとは言いませんが、効率的とは言えません。
そうすると、本記事の価値は…となってしまいますが、要所を抑えて職業訓練を把握していただき、それをふまえてハローワークに行こう!ということでよろしくお願いします。
職業訓練は都道府県ごとに違う
とりあえずハローワークに行こう!と上記で書いた理由として、職業訓練は都道府県ごとに大きく異なることもあります。そのため、webだけで情報を収集するのは不可能ではありませんが難易度が高いです。
なお、以降の記事は最も人口が多い東京都のケースを中心に書いていますが、実は東京都の職業訓練は他県に比べて充実しています(さすが財政的に東京都は有利…)。これは抑えて欲しいのですが、千葉・神奈川・埼玉在住の方(それ以外でももちろん)などは東京都の職業訓練に通うことは可能です。なので、ハローワークでは「東京(またはお近くの首都圏)の職業訓練にも興味がありまして…」と言いましょう。選択肢が広がります。
あくまで個人的な観点ですが、就労時の納税は首都圏でするが、定年退職後の年金の受給は他府県で需給する、等の人たちも多い事?から、首都圏の財政は有利なのだと思います。
職業訓練を受けようと思っている方、さぁ首都圏へLet’s go!
都道府県立の学校で長期にやるケースと民間委託の学校で短・中期にやるケース
東京都のケースで書きますが、「東京都TOKYOはたらくネット」を見ると、大きく2つのコース「都立職業能力開発センター」と「民間教育機関での職業訓練」があります。
↓大雑把な説明
「都立職業能力開発センター」
・1年前後の職業訓練を有料でおこなう。
・入校時期は4月か10月。
・ただし学費は10万円程度で格安。
・前述した通り雇用保険が受給しながら学べる。
「民間教育機関での職業訓練」
・3ヵ月~半年の職業訓練を無料でおこなう。
・入校時期はほぼ毎月設定。
・ただしテキスト代はかかる。
・同じく雇用保険を受給しながら学べる
という形とまります。
「都立職業能力開発センター」は東京都の施設ですので、東京都の公務員の方がガッツリ関わっているのでこちらの方がおすすめ度は高いですが、入校時期がかなり限られているので、雇用保険を受給しながらの場合は柔軟性に欠けるかもしれません。
なお、2021年4月入校性の募集期間は2021年1月6日~2月5日の予定です。そのため、都立職業能力開発センターに4月入校しようとすると、できれば12月末まで、どんなに遅くとも1月末には退職した方が良いと思われます。
機械系、IT系、福祉系、建築系、経理系など幅広いメニュー
結局職業訓練で何が学べるの?ということで言うと、↑この見出しのような幅広い科目が用意されています。ここでつらつらと書くよりも「東京都TOYOはたらくネット」を見た方が早いのでこちらを見ましょう。
・東京都の民間教育期間での職業訓練(※毎月新たな訓練が実施されるので具体的なリンクは貼りません。「離職者等再就職訓練(6ヵ月・3ヵ月」というリンクを見て下さい。)
この記事を読んでいる人に特に刺さるのは
・都立職業能力開発センター・普通課程の情報関連(普通課程)
・東京都の民間教育期間での職業訓練の情報関連や経理関連
ではないでしょうか。これらは事務系の専門職に就きたいな…と考えた時にこれまでのスキルを活かせることができる職種です。職業訓練という制度を知らない方は、多くの出費を払いこれらの科目を受けている人も多いのではないでしょうか。
雇用保険を受給しながら通うことができる
職業訓練の最大の特徴の一つは、雇用保険を受給しながら通うことができる点にあります。生活がある程度担保されることで、新たなスキル獲得に集中することができるでしょう。雇用保険の受給に関しては多数の情報があるため、ここでは
を紹介しておきます。
自己都合退職の場合、ハローワークでの雇用保険給付の手続きから約3ヵ月は待機期間として雇用保険が給付されませんが、職業訓練に通うと、通いだしてからすぐに給付されます。また、職業訓練に通っている間はずっと雇用保険が給付されます。そのため、90日しか給付されない(若く、勤続年数が長くない方は大抵90日間)方でも、6ヵ月の職業訓練に通えば6ヵ月間支給されます。
雇用保険受給資格がなくとも月10万円が支給される職業訓練受講給付金制度もある
雇用保険に加入していない方でも、月10万円が支給される「職業訓練受講給付金制度」制度もあります。本人収入が月8万円以下、金融資産が少ない、訓練をサボらないなど様々な条件がありますが、月10万円の支給を受けつつ職業訓練を受けるのは非常にありがたい制度なのではないでしょうか。
詳しくは厚生労働省の
をご確認ください。なお、このサイトの「支給の手続きの流れ」ではまず「ハローワークに求職申込みを行い、求職者支援制度の説明を受けてください。」と記載されています。なので、本記事をななめ読みしたらまずはハローワークに行きましょう。話はそれからです。
注意点:中高年齢層は受けられる科目が少ない
職業訓練の注意点として、若年層の方が受けられる科目が多い点が挙げられます。職業訓練には多額の税金が投入されるため、都道府県としては若年層に力をいれるのは自然と言えるでしょう。例えば、都立職業能力開発センター・普通課程でいいますと、「概ね30以下」という科目が目立ちます。これはおおよそ「34歳以下」という意味で受け取ってください。35歳以上でも受験は可能ですが、合格する率は下がってしまうと考えられます。
戦略的に職業訓練を利用しよう
ざっくりと職業訓練をまとめると、
・非常に低い金額で(年10万円ないしテキスト代のみ)
・お金を受給しながら(雇用保険ないし職業訓練受講給付金)
・専門スキルの勉強ができる(機械系、IT系、福祉系、建築系、経理系など幅広く)
ということになります。そのため、戦略的に職業訓練を利用しましょう。例えば下記のようなことが可能です。
「30歳位」「今の職は営業」「IT業界にキャリアチェンジしたい」場合
このような場合、未経験転職が可能なIT企業へ転職活動をしても上手くいく場合が多いです。IT業界は人手不足ですし、年齢も若く営業経験があってマネジメントができそう(IT企業はマネジメントできる人を求めています)ということが理由です。
ただ、プログラミングに関する知識がなく、IT業界に対する肌感もない状態では良い企業に就職することは難しいでしょう。そこで、下記の様な選択肢を取るのはいかがでしょう。
・12月末に退職の意思を伝え、1月末に退職。2月頭までの都立職業能力開発センター・普通課程のOAシステム開発科の出願をおこなう。
・当年4月~翌年3月まで1年間、OAシステム開発科でプログラミング、システム周りの勉強をおこなう。なおこの間は雇用保険が受給可能。
・営業スキル×ITスキルの掛け算で転職活動をおこなう。ITの分かるオフィスワーカー、という方法でも良いし、逆に営業のわかるITエンジニアという方法でも可能。
・必ずしも1年間通う必要はなく、スキルが身に着いた段階で対校を選ぶことも可能。都立職業能力開発センターの目的は身に着いたスキルで就職してもらうことなので、そういったこともOK。
この方法のメリットは「安価に」「生活をしながら」「質の高い講義」を受けられることにあります。だらだらと週末にプログラミングスクールに通うよりも短期集中で学ぶことのメリットは大きいのではないでしょうか!
「高校生ないし高校でたばかり」「専門学校に行く資金がない…」「機械、自動車整備、電気、ITなどに興味がある」場合
・特に雇用給付金などは使わず、低額な専門学校として通う。年間10万円強で専門スキルを身につけられる上、就職力は非常に高い。具体的な科目はこちらから。都立職業能力開発センター・普通課程。
・注意点として、専門学校と異なり正式な学歴にならない点・1年間しか期間がない点が挙げられますが、上記メリットは非常に大きいと考えられます。専門スキルがないまま高卒で就職するよりも遥かに良いのではないでしょうか。
まとめ
手に職をつければ食いっぱぐれない専門職に、お金をかけず(むしろお金を受給しつつ)に就くためには職業訓練に通うのがとても有効。そのためにはこの記事を読んだらすぐにハローワークに行って相談を受けに行きましょう!
また、戦略的に職業訓練を受けることで効率的いキャリアチェンジを図ることも可能なため、良く考えて職業訓練を受けるようにしましょう。
以上になります!
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