日記

追い詰めない子育ての考え方(少年刑務所で働いていた人の話を聞いてきたメモ)

こんにちは。今日は、かつて少年刑務所で、閉ざしてしまった子供たちの心を再び開かせる、という仕事に携わってきた方にお話を聞いてきたよという事、それで感じたことについて書きます。

普段から子供とどのように接するのが良いのか??子供が自分から考えて行動するようになるにはどうすればいいの?心を閉ざしてしまった子供の心を開くにはどうすればいいのか?などの観点となります。子育てに不安を感じている方や、どうすれば良いのかわからくて迷われている方に、少しでもお役に立てて頂けると幸いです。

子育てに必要な事

子育てにおいて必要な事は寛容さ、硬い物には水はゆっくりと染み込むようにじわじわと育てる。人間は本質的に優しい生き物であり、家庭内で安心できる環境、子供を温かく見守る体制が整っていれば、子供はタンポポのように自然とお日様の方(明るい未来)に向かって伸びてゆく。

古代ローマ時代以前から続いてきた集団教育という文化は、この形が一番失敗が少ないからという、長い人類史上の経験があっての結果なのかもしれない。

子供を追い詰めるとどうなるのか・・・。

そもそも、最初から悪い子なんてのはいてない、事実、少年刑務所の中には性根の優しい、虐待や貧困などで追い詰められた結果犯罪に手を染めたといった子供達ばかり、繊細で追い詰められやすい人ほど犯罪者になるのか?と思わされるほど。

受刑者の言葉で、『刑務所はなんてすばらしい場所なんだ、毎日3度もご飯を食べさせてもらえる、お風呂にまで入らせてくれる、ずっと刑務所で過ごせたら良いのに』とかって発言が有ったことも。

少年刑務所の高い壁は、凶悪な若年犯罪者を外に出さないため、ではなく、社会に一定数存在する凶悪な大人から繊細な子供たちを守るために建てられている、と言っても過言ではないらしい。(被害者の方、被害者のご家族の方々には申し訳ない)

その他、頻度は少ないものの、肉体的や言葉の虐待のみでなく、裕福な家庭であったが、
教育虐待の結果犯罪をおかしたという子もいた(親の過度の期待)。子供に対するいきすぎた期待は、時としてその子を苦しめる。出来ない事を叱る事はもちろん、励まされることに苦痛を感じる子も中にはいる。その子次第ではあるが、用意のできていない子供にとって励まされる事は時に苦痛となりうる。

そういった場合は、『またやりたくなったらいつでも言ってね』という余地を残して、できない自分(子供)を認めてあげる事がベスト。

頑張れという言葉は、『今のあなたじゃまだ足りていない』という事にもなるため注意が必要、それよりも、『よく頑張ってるね』という声かけの方が子供の安心感を上げる事が出来る。

子供との普段の接し方

家庭内では、普段からプチ爆発できる間柄が理想、(プチ爆発とは、わがままや不満をたらす事)、それが滞るといつしか大爆発となり、結果として犯罪が生まれる。そうではなく、『あなたはありのままのあなたで大丈夫だよ』という精神が理想というように思われる。

難しい点は、どういった接し方が必要なのかはその子供によってさまざまであり、背中を押してもらう事で頑張ることが出来る子が一定数いてることも事実。ただ反面背中を押されるとしんどい子もいており、その場合は否定しないでてあげる方が案外早道だったりする。

どの家庭においても言える事は、安心できる環境を整えるという事。人は追い詰められる事で道を外す。また、その子その子に合わせた細かいオーダーメイドの支援を親がしてあげる事が重要。(でも、そこを見つける事がとても難しい・・・。)

普段からその子が何に興味を持ってるのか?とかって事に目を見張らせ、子供の興味を掘り下げる事。またそれ自体を親が楽しいと感じながら取り組むという事。(基本、生きてさえいたら何でも大丈夫っしょ(笑))

閉ざされた心の開き方

傷を持った子供においては、辛い話は深追いしない、子供が話したい様子なら聞いて、その時は共感をしてあげる事。家庭では数値的な評価や他者との比較をしない。また基本的には本人が自分から話してくれるのをただひたすら待つ。親のタイミングで無理やり聞き出そうなんてことはしない事が重要。

子供が自分の気持ちを自ら表現し、それを誰かに認めてもらえる環境が心を開かせる。その話がどんな内容だったとしても『話してくれてありがとう』という言葉をかける。たとえそれが『死にたい』という発言だったとしても、『そんなの絶対だめだよ!生きてたら良い事きっとあるよ!』という否定から入るのではなく、『死にたいほど辛い事が有ったんだね。辛かったね。その時気付いてあげられなくてごめんね。話してくれて有難う。とても嬉しいよ』といった感じで声をかける。あなたのことが大好きだよ、という想いを言葉とそれ以外の形でも精一杯表現する。親がその子に対し、存在してくれている事自体をありがたいと感じ、それを子供にも伝える事。

最後に重要なのは、やはり自己肯定感・・・

辛い事が有っても、『なんでも大丈夫だよ』と思える子は強い子供に育つ。頑張るという事に価値を見出す事は一見するといい事のように思われるが、反面目標としていた結果にならなかったことに苦痛を感じ、絶望し、非行に走ってしまう場合だってあり得るため、繊細な子であるほど注意が必要。(頑張る事=ダメな事とは言わない)

頑張っている自分が好きってのも良いけど、以下のように無条件の自分が好きって方が、ストレスにも強い子に育つ。

条件的自信=条件的自尊信(頑張ってる自分が好き、等)
根源的自信=根源的自尊信(無条件で自分が好き)

条件的自信は、その条件が崩れた時に同時に崩れ去ってしまう可能性があるのに対し、根源的自信は『なんでも大丈夫!』という感じで、根本的な自信につながる。

家庭という安心できる環境下で、出来る限り自分というものを根本的に好きになるマインドをはぐくんであげる事(無理なく、出来る限り、です←無理しても続かない( ;∀;))、これが親の役割なんかなと、感じた次第です。

やっぱり、前から思ってたけど、自己肯定感、自尊感情が一番重要なんかなと、いうお話でした。(わからんけどね(笑))

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です